ベトナムでは、COOとして人事評価というのも当然行っていますが、彼らははっきりと給料いくらほしい。仕事も、こういうことがしたいということを言います。
普段大人しいタイプの人でも、こういうときははっきり言うので、ちょっと驚きます。
自分のキャリアにならないことはしたくない。つまらない保守の仕事をやるくらいなら辞めてしまおうという考えなのです。中にはC#以外やらないみたいな、ちょっと搾りすぎじゃないか?という人もいますけどね。これはちょっとやりすぎでしょう。
会社運営側としては、正直メンドクサイなとおもっていましたが、考えてみるとこれは当たり前のことだなという気持ちに変わってきています。自分の人生ですから、やりたくないことをしてまで会社にしがみつく必要はないのです。
また私自身がそうでしたが、一度開発から離れてしまうと、転職しようとしても開発者としてみなされなくなります。現在の能力というのは、過去の自分の成果です。開発を20年やっていた人間なら、当然その20年の蓄積があるエンジニアになります。
開発を1年、あとは19年間保守をやっていた人間は、保守系のエンジニアになってしまうのです。一から作り上げてきていないので、一から作れなくなってくるんですよね。その分、トラブル対応には当然強くなっているでしょう。
将来どういうエンジニアになりたいのか。
これをはっきり想定したうえで現在作業をし、勉強していかないと理想の姿は描けません。当然、私たちのような弱小企業は、そうもいかないところはあります。しかし、ある程度成果を出している人間なら、発言力もできてきますので、社内で自分の意見をはっきりいってみるのはどうでしょうか?
上司や営業にこういう仕事をしたいと明確にいう。
ダメなら、給料が下がってでも、転職すべきだと考えます。
これは私自身、転職しなかったことを後悔しているからです。開発から外れるときに転職ということが浮かび、転職エージェントにも相談したのですが、結局給料が下がるだとか、会社を変わるリスクを恐れ、行動できなかった。
そのため、10年近く運用の仕事に回されました。
現在は開発のプロジェクトマネジメントをしながら、COOとして働けていますが、運が良かったと考えています。またこれから先のキャリアというのも考えています。やはりまだ開発エンジニアというのも捨てきれていませんから。。。
今、似た境遇にいるなら、一度しっかり考えてください。